改めて帯箪笥を開けると 凛として 存在感のある見事に織られた帯に 時代を超えて魅せられる。

 

 

何時、どんな方が、誰の為に、織機を鳴らしたことだろう!

締めるでもなく ひと時 私の戯れに付き合い、また、一本一本新たとう紙に包み替えられて、元の居場所に戻っていく。 
 もう何年 いや、何十年 この作業をしているのだろうか。出番の多い帯は、自分の好きな色と厚みとしなやかさ。

いずれも譲れぬこの3つは、私のフォーマル、セミフォーマルに欠かせない必須条件で、然も、居場所は全く別の箪笥。使用する和服に合わせて入れてある。

要するにその他の約100本は、何年かおきに、冒頭の作業の出番を待つのみ。

そして、和服好きの私の下には 叔母や姉妹、親類から、ためらいもなく 当たり前のように 尚、送り届けられる。

 冬の陽だまりに 風を通しながら、ふと思う。この先誰か締めるのか? この作業を引き継ぐ者は?

いずれも「0」。

寂しい限りである。

 

特に袋帯は、世界中でも比類稀な見事な絹織物で、色彩を超える丈夫な織物である。

なれば この子たちを 箪笥から解放し、現代に生かせてあげられるには、、、、、、、。

私の奮闘は ここから始まった。

 

日本宝織 主宰 薫香

nippon-housyoku.jimdofree.com Blog Feed

テーブルランナー&ティーマット (水, 22 5月 2019)
布:西陣織 飾り:天然石ビーズ
>> 続きを読む